新井歯科クリニックBLOG
2022年06月21日
歯の神経を抜くことによるメリット・デメリットは?

日常臨床において、歯の神経はできるだけ取りたくありません。そのためにいろいろな治療法があるのですが、どうしても神経を取らなくてはなりません。神経を取るとどうなるのか、今回はメリットとデメリットをあわせて解説します。

①歯の神経を抜くとは?

日本語では『神経を抜く』とよく言われていますが、引っこ抜くわけではありません。実際には神経を取り除いて治療しています。

左の図のように、歯の中には神経と血管が入っています。(歯髄と言います)そこに感染がおきると、中の神経は回復しなくなり取り除かなくてはいけなくなります。
この神経を取り除くことを一般的に『神経を抜く』と表現します。

②神経を抜くメリット

・痛みをなくせる

神経の炎症による痛みはかなりの痛みとなるため、取り除くことでかなり楽になります

・病巣の拡大を予防できる

神経の痛みを放置することで神経が死んでしまい、やがて一時的に痛みが取れます。しかしこの状態は治っているわけではないので、上の図のように根の先で感染が広がってどんどん骨を溶かしていきます。こうなる前に神経を抜いてきちんと処置することが重要です

・しみなくなる

冷たい物がしみてしょうがない場合、神経を抜くことがあります。神経がなくなれば必ず染みなくなりますのでメリットと言えます

③神経を抜くデメリット

・再治療の可能性がある

どんなに適切な神経の処置をしても、再治療になる可能性があります。それは歯髄がなくなることで感染に対する防御力がなくなるからです。

・虫歯のサインに気づかない

虫歯がある程度進行すると、歯がしみてきますが、神経がなければそれを自覚しないので気がついたときにはかなり大きくなっていることもあります

・歯の変色

神経がなくなることで歯の色が暗くなることがあります。この場合は歯の中に薬をいれて漂白することで改善します。(ウォーキングブリーチのリンク、前回)

まとめ

神経はできるだけ抜きたくない組織です。しかし、痛みや感染の拡大を防ぐためには取ることのメリットが大きく上回ることがほとんどです。神経を抜くまで虫歯を放置せずに早期の治療をしましょう

また、なるべくなら神経をとらなくても良いように、予防歯科に努めましょう。自分自身の健康な歯を維持していくために、普段のケアはもちろんのこと、継続的に定期検診を受けていただくことが必要です。

新井歯科の予防歯科について

日常臨床において、歯の神経はできるだけ取りたくありません。そのためにいろいろな治療法があるのですが、どうしても神経を取らなくてはなりません。神経を取るとどうなるのか、今回はメリットとデメリットをあわせて解説します。

①歯の神経を抜くとは?

日本語では『神経を抜く』とよく言われていますが、引っこ抜くわけではありません。実際には神経を取り除いて治療しています。

左の図のように、歯の中には神経と血管が入っています。(歯髄と言います)そこに感染がおきると、中の神経は回復しなくなり取り除かなくてはいけなくなります。
この神経を取り除くことを一般的に『神経を抜く』と表現します。

②神経を抜くメリット

・痛みをなくせる

神経の炎症による痛みはかなりの痛みとなるため、取り除くことでかなり楽になります

・病巣の拡大を予防できる

神経の痛みを放置することで神経が死んでしまい、やがて一時的に痛みが取れます。しかしこの状態は治っているわけではないので、上の図のように根の先で感染が広がってどんどん骨を溶かしていきます。こうなる前に神経を抜いてきちんと処置することが重要です

・しみなくなる

冷たい物がしみてしょうがない場合、神経を抜くことがあります。神経がなくなれば必ず染みなくなりますのでメリットと言えます

③神経を抜くデメリット

・再治療の可能性がある

どんなに適切な神経の処置をしても、再治療になる可能性があります。それは歯髄がなくなることで感染に対する防御力がなくなるからです。

・虫歯のサインに気づかない

虫歯がある程度進行すると、歯がしみてきますが、神経がなければそれを自覚しないので気がついたときにはかなり大きくなっていることもあります

・歯の変色

神経がなくなることで歯の色が暗くなることがあります。この場合は歯の中に薬をいれて漂白することで改善します。(ウォーキングブリーチのリンク、前回)

まとめ

神経はできるだけ抜きたくない組織です。しかし、痛みや感染の拡大を防ぐためには取ることのメリットが大きく上回ることがほとんどです。神経を抜くまで虫歯を放置せずに早期の治療をしましょう

また、なるべくなら神経をとらなくても良いように、予防歯科に努めましょう。自分自身の健康な歯を維持していくために、普段のケアはもちろんのこと、継続的に定期検診を受けていただくことが必要です。

新井歯科の予防歯科について

TEL
ページトップへ
ページトップへ