守口市の歯医者なら新井歯科クリニック

オーバーレイ、という名前は聞き慣れないと思いますが、新しい被せ物の形態の一つです。簡単に解説すると、従来の被せ物（クラウン）よりも削除量が少ないにも関わらず、以前の詰め物（インレー）よりもやり直しの可能性を少なくできる被せ物の一種です。損傷の大きい歯でもできるだけ歯を削りたくない、という方にはお勧めの治療法になります。
いままで大きな詰め物（インレー）が入っていた歯の再治療になった場合、従来はクラウンを選択していたがその前にオーバーレイが使用できる、というイメージです。

以下の記事では、セラミック治療のメリットやデメリットについて詳しくは説明しております。
セラミック治療が選ばれる理由　そのメリットデメリットを解説

セラミックオーバーレイの形態

言葉ではイメージしにくいので実際の形を見てみましょう

上記の図のように、従来の被せ物と比べて高さが低く、歯に被せる帽子のようなイメージです
なお文献的には、クラウンの場合歯質の削除で約70%喪失してしまいますが、オーバーレイだと約４０％の削除で済むようです

セラミックオーバーレイのメリット

メリットとしては、クラウンに比べて削除量が少ないだけでなく、セラミックを使用するため審美的で、やり直しが少ないのが特徴です。逆にデメリットはほぼありませんが、強いて言うなら一度クラウンにしている歯には適応できないことです。エナメル質が残っていないことが原因です。また、金属ではこの形態では接着できないので必ずセラミックを使用しないといけないため保険適応外の治療になります。

セラミックオーバーレイの耐久性

高さがなく、すぐ外れてしまうのではないか、と心配になる形をしていますが、外れることはほとんどありません。それは歯の周囲にあるエナメル質が関与しており、エナメル質が多く利用できるほど強固に接着します。
最近の文献ではクラウンと同等の生存率を記録しており、今後の経過が注目されています

セラミックオーバーレイ治療の適応症

エナメル質が保存できていればほぼ全ての歯牙に適応できます。
特にほぼ咬頭が残っていないような歯牙や、元々歯冠長が低くクラウンにしても維持できないような歯には有効です。

セラミックオーバーレイ治療の非適応症

エナメル質が残存していなければできません。元々クラウンが入っていた歯が該当します。また、前歯にはオーバーレイの概念はなく、エナメル質が残っていれば前歯の場合はラミネートベニア、というセラミック治療が適応できます。（ラミネートのブログリンク）

まとめ

セラミックオーバーレイは、従来ならクラウンになるような歯でも削除量を減らすことができる被せ物の１種です。保険適応外の治療ではありますが、審美的で耐久度が高い素晴らしい治療なので気になる方は是非ご相談ください

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