平成17年3月 広島大学 歯学部 卒
平成17年4月 小室歯科 天王寺ステーションビル診療所勤務(医長)
平成23年6月 小室歯科 天王寺ステーションビル診療所退職
平成23年8月 新井歯科クリニック開院
iCEED
日本咬合育成研究会
ENー縁ーの会
日本口腔インプラント学会
親知らずや虫歯の悪化により抜歯をするとなった場合、抜歯後も痛む可能性があると聞くとなかなか踏み切れないという患者様もいらっしゃいます。この抜歯後の痛みの原因はいくつかありますが、その原因の1つと言われているのがドライソケットです。
今回は、そんなドライソケットとは何か、原因から効果的な予防法・治療法について解説します。
歯は骨に埋まっていますので、抜歯すると穴が空き、骨が露出します。通常骨の上には細胞が残っており、そこに血液が溜まってかたまり(血餅)、そして歯肉に置き換わっていきます。しかし、抜歯後血餅ができなかったり洗い流されたりすると骨が露出して強い痛みを感じることがあります。この骨の露出をドライソケットと呼びます。
ドライソケットになると、抜歯後2〜3日後に激しい痛みが出ます。そして鎮痛剤を飲み続け、治癒までに3〜4週間かかることもあります
ドライソケットの原因は、血餅がたまらないことだと説明しましたが、ではどういった場合血餅が溜まりにくいのでしょうか?
上顎に比べて下顎は骨の中に血管の走行が少なく、出血が少ない傾向にあります。そのため上顎に比べて下顎がドライソケットになる確率が非常に高くなります。
長期間根の先に膿みが溜まっていたり炎症がある状態では、骨が固まってしまうことがあります。それを骨硬化と呼ぶのですが、そうなると抜歯後の出血が少なくなるためドライソケットを起こしやすくなります。
抜歯後の血の味が気持ち悪く、すぐゆすいでしまう人は要注意です。せっかく溜まった出血を洗い流してしまえば、血餅のできる原料がないためドライソケットの確率が高くなります。
上記の原因から考えて、下顎の抜歯をした場合当日はできるだけ口をゆすがないようにすることがドライソケットを防ぐ一番の予防法だといえます。ドライソケットが起きる頻度自体は多くはありませんが、当院では1%ほどの確率でドライソケットが発現しています。
運悪くドライソケットになってしまった場合、効果的な治療法はあまりありません。鎮痛剤を服用しつつ、抜歯部分に食べ物が停滞しないように清潔に保ちます。抜歯窩を少し削って(再掻破)出血を促す、という治療もありますが、これを行っても治癒に差がない、というデータもあるようです。
下顎の大臼歯部の抜歯をする時は、ドライソケットにならないように当日のうがいは控えめにしましょう。また、骨硬化が起きていない状態で抜歯するために、要治療の歯を放置しすぎないようにしましょう。
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歯は骨に埋まっていますので、抜歯すると穴が空き、骨が露出します。通常骨の上には細胞が残っており、そこに血液が溜まってかたまり(血餅)、そして歯肉に置き換わっていきます。しかし、抜歯後血餅ができなかったり洗い流されたりすると骨が露出して強い痛みを感じることがあります。この骨の露出をドライソケットと呼びます。
ドライソケットになると、抜歯後2〜3日後に激しい痛みが出ます。そして鎮痛剤を飲み続け、治癒までに3〜4週間かかることもあります
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上顎に比べて下顎は骨の中に血管の走行が少なく、出血が少ない傾向にあります。そのため上顎に比べて下顎がドライソケットになる確率が非常に高くなります。
長期間根の先に膿みが溜まっていたり炎症がある状態では、骨が固まってしまうことがあります。それを骨硬化と呼ぶのですが、そうなると抜歯後の出血が少なくなるためドライソケットを起こしやすくなります。
抜歯後の血の味が気持ち悪く、すぐゆすいでしまう人は要注意です。せっかく溜まった出血を洗い流してしまえば、血餅のできる原料がないためドライソケットの確率が高くなります。
上記の原因から考えて、下顎の抜歯をした場合当日はできるだけ口をゆすがないようにすることがドライソケットを防ぐ一番の予防法だといえます。ドライソケットが起きる頻度自体は多くはありませんが、当院では1%ほどの確率でドライソケットが発現しています。
運悪くドライソケットになってしまった場合、効果的な治療法はあまりありません。鎮痛剤を服用しつつ、抜歯部分に食べ物が停滞しないように清潔に保ちます。抜歯窩を少し削って(再掻破)出血を促す、という治療もありますが、これを行っても治癒に差がない、というデータもあるようです。
下顎の大臼歯部の抜歯をする時は、ドライソケットにならないように当日のうがいは控えめにしましょう。また、骨硬化が起きていない状態で抜歯するために、要治療の歯を放置しすぎないようにしましょう。
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