平成17年3月 広島大学 歯学部 卒
平成17年4月 小室歯科 天王寺ステーションビル診療所勤務(医長)
平成23年6月 小室歯科 天王寺ステーションビル診療所退職
平成23年8月 新井歯科クリニック開院
iCEED
日本咬合育成研究会
ENー縁ーの会
日本口腔インプラント学会
よく歯石、という言葉を耳にしますが、皆さんは歯石が何か説明できるでしょうか?
また、歯石はどんどん沈着していきますが、何年も放置していても特に変化がないように感じる人もいるかもしれません。しかし、歯石の沈着は知らない間にどんどん歯周組織にダメージを与えていきます。
今回はその歯石について解説していきます。
歯石とは唾液中のカルシウムやリン酸が歯面に付着し、石のように硬い塊となることです。一度ついてしまうと歯磨きではとることができず、歯医者さんで取る必要があります。
歯石自体に悪さはないと言われていますが、歯石にはとても小さな穴が開いており、歯周病菌の住処になります。つまり歯石に隣接する歯茎に炎症を起こしてしまうので、除去する必要があります。
縁上歯石はクリーム色で、その名の通り歯茎の上の目に見える部分にあります。
専用の器具で簡単に除去できます。
縁下歯石は黒い色で、歯茎の下に存在します。(写真は風を送って歯茎を下げて撮影しています)
縁上歯石を放置することによって、その歯石が段々歯茎の下に進行していき縁下歯石ができあがります。より悪性度が高く、様々な炎症を引き起こす原因となります。
歯石の原料は唾液にあるので、唾液の量、粘性があるかどうか、そこに留まりやすいかどうかなど色々な条件で付着の頻度が変わります。単純に唾液の量が少なければ歯石が付きにくくなりそうですが、粘りのある唾液ならそこにとどまりやすく歯石となって付着します。
付着しやすい部分は上顎奥歯の外側、下顎前歯の内側の2箇所あり、それぞれ唾液の出る出口付近になります。
歯石には歯周病菌が住み着きますので、当然放置により歯周病が進行していきます。
しかし、厄介なことに歯周病は初期の段階では自覚症状が乏しく、自分は健康だと勘違いしてしまうことがよくあります。そして、気づいた頃には歯が揺れてしまい取り返しのつかないことになることもあります。すなわち、歯石は歯周病の進行の糸口となりますので、症状がなくても必ず除去する必要があります。
超音波のでる機械や、専用の手用器具で除去できます。しかし、歯磨きや爪楊枝などでは取れませんので、歯医者さんでの除去をお勧めします。
縁下歯石は歯茎の奥底にあるので、除去の際は麻酔が必要になる場合があります。
なるべく負担を減らすためには、縁上歯石の段階で発見し除去したいところです。
歯石は歯磨きでは除去できないため、歯科医院でとる必要があり、放置によって確実に歯周病が進行していきます。
今は問題ないから、では後々大変なことになる可能性があります。縁下歯石になる前に、普段から歯石を除去する習慣を身につけましょう。
新井歯科クリニックでは、健康な歯を維持するための予防歯科を行なっております。
よく歯石、という言葉を耳にしますが、皆さんは歯石が何か説明できるでしょうか?
また、歯石はどんどん沈着していきますが、何年も放置していても特に変化がないように感じる人もいるかもしれません。しかし、歯石の沈着は知らない間にどんどん歯周組織にダメージを与えていきます。
今回はその歯石について解説していきます。
歯石とは唾液中のカルシウムやリン酸が歯面に付着し、石のように硬い塊となることです。一度ついてしまうと歯磨きではとることができず、歯医者さんで取る必要があります。
歯石自体に悪さはないと言われていますが、歯石にはとても小さな穴が開いており、歯周病菌の住処になります。つまり歯石に隣接する歯茎に炎症を起こしてしまうので、除去する必要があります。
縁上歯石はクリーム色で、その名の通り歯茎の上の目に見える部分にあります。
専用の器具で簡単に除去できます。
縁下歯石は黒い色で、歯茎の下に存在します。(写真は風を送って歯茎を下げて撮影しています)
縁上歯石を放置することによって、その歯石が段々歯茎の下に進行していき縁下歯石ができあがります。より悪性度が高く、様々な炎症を引き起こす原因となります。
歯石の原料は唾液にあるので、唾液の量、粘性があるかどうか、そこに留まりやすいかどうかなど色々な条件で付着の頻度が変わります。単純に唾液の量が少なければ歯石が付きにくくなりそうですが、粘りのある唾液ならそこにとどまりやすく歯石となって付着します。
付着しやすい部分は上顎奥歯の外側、下顎前歯の内側の2箇所あり、それぞれ唾液の出る出口付近になります。
歯石には歯周病菌が住み着きますので、当然放置により歯周病が進行していきます。
しかし、厄介なことに歯周病は初期の段階では自覚症状が乏しく、自分は健康だと勘違いしてしまうことがよくあります。そして、気づいた頃には歯が揺れてしまい取り返しのつかないことになることもあります。すなわち、歯石は歯周病の進行の糸口となりますので、症状がなくても必ず除去する必要があります。
超音波のでる機械や、専用の手用器具で除去できます。しかし、歯磨きや爪楊枝などでは取れませんので、歯医者さんでの除去をお勧めします。
縁下歯石は歯茎の奥底にあるので、除去の際は麻酔が必要になる場合があります。
なるべく負担を減らすためには、縁上歯石の段階で発見し除去したいところです。
歯石は歯磨きでは除去できないため、歯科医院でとる必要があり、放置によって確実に歯周病が進行していきます。
今は問題ないから、では後々大変なことになる可能性があります。縁下歯石になる前に、普段から歯石を除去する習慣を身につけましょう。
新井歯科クリニックでは、健康な歯を維持するための予防歯科を行なっております。