新井歯科クリニックBLOG
2024年09月09日
歯を削らない治療「接着ブリッジ」とは?従来のブリッジとの違いについて詳しく解説

今世界で注目されている接着ブリッジとはどういったものでしょうか?そして、歯を削らないのにブリッジが作成できるのでしょうか?今回は従来のブリッジと比較してどこに利点があるのかを詳しく解説していきます

ブリッジとは

接着ブリッジの前に、まずは歯科におけるブリッジとはどういった治療かを説明します。
ブリッジとは、歯を喪失している場所の両隣の歯を切削して取り付ける補綴装置です。
良い点としては入れ歯に比べて取り外しではないことが挙げられますが、悪い点としては両隣の歯をかなり削らないといけません。両隣を被せ物(いわゆるクラウン)にすることで、文献的には元々の歯の70%を切削すると言われています。参考ですが、以前お話ししたオーバーレイでは40%で済むと言われています。
セラミックオーバーレイ治療について

一般的なブリッジのメリットやデメリットは以下となります。

一般的なブリッジのメリット
・安定性が高く外れにくい

一般的なブリッジのデメリット
・健康な歯を削る必要がある
・歯の神経を除去することがある

接着ブリッジとは

欠損部の両隣ではなく、片方の裏側に薄いセラミックを接着して維持するブリッジです。
両隣にくっつけてしまうと逆に外れやすくなるので、片方しか接着させません。
下顎前歯のように舌側が噛み合っていない場所であれば歯を削らなくても作成可能ですが、その分膨らんでしまうので違和感を出さないためにエナメル質の範囲内で0.5mmの範囲内で削ることもあります。

接着ブリッジのメリットとデメリットは以下となります。

接着ブリッジのメリット
・健康な歯をほとんど削らずに治療できる
・歯の神経を削る必要がない
・審美性が高い

接着ブリッジのデメリット
・安定性が低く、外れやすい

接着ブリッジの適応条件について

接着ブリッジはどこにでもできるわけではありません。欠損部分が大臼歯や犬歯など大きく力がかかる部分に使用すると、破折や脱離してしまいます。また、2本連続欠損にも適応できません。
基本的には欠損部分が上下顎の4本の前歯か、小臼歯1本に限定されます。

接着ブリッジは何年持つ?

新しい治療方法のため世界的にも症例数が多いとはいえず、まだまだ経過を追って研究を続ける必要があります。しかしKern先生の論文によると、10年生存率が90%という話もあり、当院でも良い経過をたどっていますので今や確率された治療法とみてよいと感じています。

接着ブリッジ治療内容の詳しい情報は以下記事よりご確認ください。

接着ブリッジという治療法について詳しく解説

まとめ

接着ブリッジは症例を選びますが、欠損部の治療としてインプラント意外の選択肢の一つとなります。前歯の先天的欠如のスペースを埋めたい場合や、欠損部分に外科処置をしたくないけど歯をあまり削りたくない場合には一度ご相談ください

お問い合わせはこちら

著者情報
院長 新井貴三(あらい たかみ)
新井歯科クリニック院長:新井貴三
弊院では「痛くない歯医者」として、一般歯科に加え、小児歯科・矯正歯科・審美歯科・ホワイトニングなど幅広く対応しております。歯医者が苦手な方のために匂いにまで注目した環境づくりを行っております。歯に関してお困りの方は是非守口市の新井歯科までご相談ください。
【経歴】
平成17年3月 広島大学 歯学部 卒
平成17年4月 小室歯科 天王寺ステーションビル診療所勤務(医長)
平成23年6月 小室歯科 天王寺ステーションビル診療所退職
平成23年8月 新井歯科クリニック開院
【所属学会】
iCEED
日本咬合育成研究会
ENー縁ーの会
日本口腔インプラント学会

今世界で注目されている接着ブリッジとはどういったものでしょうか?そして、歯を削らないのにブリッジが作成できるのでしょうか?今回は従来のブリッジと比較してどこに利点があるのかを詳しく解説していきます

ブリッジとは

接着ブリッジの前に、まずは歯科におけるブリッジとはどういった治療かを説明します。
ブリッジとは、歯を喪失している場所の両隣の歯を切削して取り付ける補綴装置です。
良い点としては入れ歯に比べて取り外しではないことが挙げられますが、悪い点としては両隣の歯をかなり削らないといけません。両隣を被せ物(いわゆるクラウン)にすることで、文献的には元々の歯の70%を切削すると言われています。参考ですが、以前お話ししたオーバーレイでは40%で済むと言われています。
セラミックオーバーレイ治療について

一般的なブリッジのメリットやデメリットは以下となります。

一般的なブリッジのメリット
・安定性が高く外れにくい

一般的なブリッジのデメリット
・健康な歯を削る必要がある
・歯の神経を除去することがある

接着ブリッジとは

欠損部の両隣ではなく、片方の裏側に薄いセラミックを接着して維持するブリッジです。
両隣にくっつけてしまうと逆に外れやすくなるので、片方しか接着させません。
下顎前歯のように舌側が噛み合っていない場所であれば歯を削らなくても作成可能ですが、その分膨らんでしまうので違和感を出さないためにエナメル質の範囲内で0.5mmの範囲内で削ることもあります。

接着ブリッジのメリットとデメリットは以下となります。

接着ブリッジのメリット
・健康な歯をほとんど削らずに治療できる
・歯の神経を削る必要がない
・審美性が高い

接着ブリッジのデメリット
・安定性が低く、外れやすい

接着ブリッジの適応条件について

接着ブリッジはどこにでもできるわけではありません。欠損部分が大臼歯や犬歯など大きく力がかかる部分に使用すると、破折や脱離してしまいます。また、2本連続欠損にも適応できません。
基本的には欠損部分が上下顎の4本の前歯か、小臼歯1本に限定されます。

接着ブリッジは何年持つ?

新しい治療方法のため世界的にも症例数が多いとはいえず、まだまだ経過を追って研究を続ける必要があります。しかしKern先生の論文によると、10年生存率が90%という話もあり、当院でも良い経過をたどっていますので今や確率された治療法とみてよいと感じています。

接着ブリッジ治療内容の詳しい情報は以下記事よりご確認ください。

接着ブリッジという治療法について詳しく解説

まとめ

接着ブリッジは症例を選びますが、欠損部の治療としてインプラント意外の選択肢の一つとなります。前歯の先天的欠如のスペースを埋めたい場合や、欠損部分に外科処置をしたくないけど歯をあまり削りたくない場合には一度ご相談ください

お問い合わせはこちら

著者情報
院長 新井貴三(あらい たかみ)
新井歯科クリニック院長:新井貴三
弊院では「痛くない歯医者」として、一般歯科に加え、小児歯科・矯正歯科・審美歯科・ホワイトニングなど幅広く対応しております。歯医者が苦手な方のために匂いにまで注目した環境づくりを行っております。歯に関してお困りの方は是非守口市の新井歯科までご相談ください。
【経歴】
平成17年3月 広島大学 歯学部 卒
平成17年4月 小室歯科 天王寺ステーションビル診療所勤務(医長)
平成23年6月 小室歯科 天王寺ステーションビル診療所退職
平成23年8月 新井歯科クリニック開院
【所属学会】
iCEED
日本咬合育成研究会
ENー縁ーの会
日本口腔インプラント学会
TEL
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