新井歯科クリニックBLOG
2023年01月26日
接着ブリッジという治療法について詳しく解説

新年初めてのブログは接着ブリッジについての解説をしたいと思います。
昔からある治療法ですが、近年ジルコニアという固くて白い金属が開発されて臨床応用の幅が圧倒的に増えました。実際に使用している歯科医院は少ないと思いますが、当院ではある程度の実績がありますのでそれを紹介したいと思います。

接着ブリッジとは

接着ブリッジは健康な歯を削る量を極力抑えた治療法です。
通常のブリッジは、両隣の歯を完全に削ってしまうことが特徴です。しかし、接着ビリッジは歯をほとんど削ることなく裏側から接着してしまうので歯にダメージがないことが特徴です。その他にも、二次的な虫歯になりにくい、歯の神経を残せる、審美性が高いというメリットがあります。

接着ブリッジ

接着ブリッジの注意点

ここまで聞くとメリットばかりでとても良い治療に思えますが、デメリットもあります。
上の画像でもわかるようにくっついている部分はとても薄く少ないので、脱離や破折の可能性があります。そのため、欠損部が1歯で、かつ下顎前歯か上顎2番目の歯といった限定的な使用にしておくのが無難と言われています。つまり小さな歯で噛み合わせに積極的に関与しないためこのような設計でも長持ちすると言えます。

接着ブリッジが向いている人

破損するリスクがあるので、限定的な使い方が最も効果的です。

・元々大人の歯がない部分(先天欠如)に使用
 元から大人の歯がないので隙間が空いている歯列があるとします。当然10代から2期なる部分ですが、10代から歯を削ってブリッジにするのはもったいないですし、10代でインプラントも基本的には行いません。そんな時に接着ブリッジを選択しておいて、20代後半にインプラント矯正治療を行うといった橋渡し的な治療を行うこともできます。

・元々噛んでいない部分の欠損部分に使用
 接着ブリッジは強度に多少の問題がありますが、元から噛んでいなければ破損するリスクは大幅に減らすことが可能です。

・乳歯がずっと残っている部分に使用
 30代まで乳歯が残っていたけどついにダメになった場合は、乳歯が元々小さいため接着ブリッジでも負担が少なく有利な治療になる可能性があります。

接着ブリッジ BEFOR AFTER

30代女性:乳歯が自然脱落したため接着ブリッジを装着した症例

接着ブリッジの費用

当院ではセラミック2つ分の算定になりますので、範囲によって変わりますが24万円から30万円で製作しております。保険が適応されませんが、インプラント治療よりは安くなります。

まとめ

接着ブリッジは適応範囲が狭いのが難点ですが、適応できればとても良い治療になります。乳歯が残存していたり、気になる欠損部があればぜひご相談ください。

お問い合わせはこちら

■関連記事
セラミック治療が選ばれる理由 そのメリットデメリットを解説
歯にダメージなく綺麗なセラミックをはめるラミネートベニア、という治療法について

新年初めてのブログは接着ブリッジについての解説をしたいと思います。
昔からある治療法ですが、近年ジルコニアという固くて白い金属が開発されて臨床応用の幅が圧倒的に増えました。実際に使用している歯科医院は少ないと思いますが、当院ではある程度の実績がありますのでそれを紹介したいと思います。

接着ブリッジとは

接着ブリッジは健康な歯を削る量を極力抑えた治療法です。
通常のブリッジは、両隣の歯を完全に削ってしまうことが特徴です。しかし、接着ビリッジは歯をほとんど削ることなく裏側から接着してしまうので歯にダメージがないことが特徴です。その他にも、二次的な虫歯になりにくい、歯の神経を残せる、審美性が高いというメリットがあります。

接着ブリッジ

接着ブリッジの注意点

ここまで聞くとメリットばかりでとても良い治療に思えますが、デメリットもあります。
上の画像でもわかるようにくっついている部分はとても薄く少ないので、脱離や破折の可能性があります。そのため、欠損部が1歯で、かつ下顎前歯か上顎2番目の歯といった限定的な使用にしておくのが無難と言われています。つまり小さな歯で噛み合わせに積極的に関与しないためこのような設計でも長持ちすると言えます。

接着ブリッジが向いている人

破損するリスクがあるので、限定的な使い方が最も効果的です。

・元々大人の歯がない部分(先天欠如)に使用
 元から大人の歯がないので隙間が空いている歯列があるとします。当然10代から2期なる部分ですが、10代から歯を削ってブリッジにするのはもったいないですし、10代でインプラントも基本的には行いません。そんな時に接着ブリッジを選択しておいて、20代後半にインプラント矯正治療を行うといった橋渡し的な治療を行うこともできます。

・元々噛んでいない部分の欠損部分に使用
 接着ブリッジは強度に多少の問題がありますが、元から噛んでいなければ破損するリスクは大幅に減らすことが可能です。

・乳歯がずっと残っている部分に使用
 30代まで乳歯が残っていたけどついにダメになった場合は、乳歯が元々小さいため接着ブリッジでも負担が少なく有利な治療になる可能性があります。

接着ブリッジ BEFOR AFTER

30代女性:乳歯が自然脱落したため接着ブリッジを装着した症例

接着ブリッジの費用

当院ではセラミック2つ分の算定になりますので、範囲によって変わりますが24万円から30万円で製作しております。保険が適応されませんが、インプラント治療よりは安くなります。

まとめ

接着ブリッジは適応範囲が狭いのが難点ですが、適応できればとても良い治療になります。乳歯が残存していたり、気になる欠損部があればぜひご相談ください。

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