新井歯科クリニックBLOG
2021年03月18日
マイクロスコープ(顕微鏡)や歯科用ルーペを使用するとできる治療を歯科医が解説

当院ではドクターは必ず拡大視野にて治療を行います。そのおかげで精密な治療ができるだけでなく、審美的で予後のよい治療が可能になります。みている歯が大きくなることでどんなメリットがあるのでしょうか?それを説明していきます 。

①拡大視野とは

当院の歯科用ルーペで5倍、マイクロスコープでは約3〜20倍の拡大率で対象を見ることができます。対象となる歯や歯肉が大きくなることで何が変わるのでしょうか?
例えば針の穴に細い糸を通す時を考えてください。若い人でもなかなか難しいことがあると思います。しかし、穴が大きくなればとても簡単に通すことができます。つまり、対象の物が大きくなるだけで精密な治療が格段に速くできるようになります。
これはどんな歯科治療にも当てはまるため、当院では全ての治療を拡大視野で行います。
私自身、自分の歯の治療は裸眼のドクターには絶対にやって欲しくありません。それ程までに大きな違いがあります。それでは、各治療において拡大視野での治療がどれほど良い点があるのか説明していきましょう。

②虫歯治療の場合

虫歯は当然取り切らなければ再発します。ただ、自分の口の中でどのような治療が行われているかわかりませんので、当院ではいつも大型モニターに映して一緒に確認してもらっています。しかし、見えにくいところは拡大視野でないと本当に虫歯がとれているか分からないのが現状です。ですので、当院では虫歯を取り切るために拡大視野で治療をしています。
また、神経が保存できるかどうかはマイクロスコープの強拡大を使用して、本当に保存できるか、神経をとらないといけないかが確認できます。

左の画像ではなんだかよくわかりませんが、マイクロスコープだと虫歯になっているのが鮮明にわかります。

③抜歯の場合

抜歯の時に、小さな根っこが折れて残る場合があります。そんな時は折れた歯根を拡大視野で確認し、安全に抜歯を行います。
また、横になっている親知らずの抜歯は歯冠をカットしますがその時は大事な神経が近くにありますので、注意深く行うために拡大視野で行います。

④外科治療の場合

歯肉の移植や、歯根の露出を被覆する場合は絶対にマイクロスコープでないと満足いく結果になりません。それは、繊細な移植片を採取する作業、適切に縫い付ける作業ができないからです。
外科処置は切開後の縫合が大事なので、必ず拡大視野で行います。

⑤審美治療の場合

前歯にセラミックを被せる場合、歯を削る深さと厚みが適切でないと綺麗なセラミックのかぶせものになりません。形成量が大事なので必ず拡大視野で形成を行います。

⑥歯周治療の場合

タチの悪い歯石は、だいたいが歯茎の下に隠れていて見えません。ですから、拡大視野で見ることでわずかな歯石も見落とさずに除去できます。
また、ポケット内に膿が溜まっている時の洗浄も確実に行うことができます。

肉眼では少し汚れているな、という感じでもマイクロスコープで観察すれば歯肉の下にかなりの汚れが確認できます。

⑦根管治療の場合

神経の治療は非常に狭い部分で作業しますので拡大視野は必須です。特に上顎の大臼歯は4つ目の隠れた神経の部屋が多く、裸眼ではなかなか見つけられません。昔は4つ目の神経の部屋はたまにある、という感じでしたが、いまでは半分以上にあると言われています。これも拡大治療が一般的になるにつれ分かってきた事実かもしれません。

まとめ

歯科治療はとても繊細な作業です。裸眼でもある程度はできますが、拡大視野の方がより精密な治療ができるのであれば使うに越したことはありません。
歯科用ルーペであってもマイクロスコープであっても、拡大率に違いがあれど拡大治療には違いありませんので、当院ではこれからも精密治療を求めて拡大視野での治療を行なっていきます。

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①拡大視野とは

当院の歯科用ルーペで5倍、マイクロスコープでは約3〜20倍の拡大率で対象を見ることができます。対象となる歯や歯肉が大きくなることで何が変わるのでしょうか?
例えば針の穴に細い糸を通す時を考えてください。若い人でもなかなか難しいことがあると思います。しかし、穴が大きくなればとても簡単に通すことができます。つまり、対象の物が大きくなるだけで精密な治療が格段に速くできるようになります。
これはどんな歯科治療にも当てはまるため、当院では全ての治療を拡大視野で行います。
私自身、自分の歯の治療は裸眼のドクターには絶対にやって欲しくありません。それ程までに大きな違いがあります。それでは、各治療において拡大視野での治療がどれほど良い点があるのか説明していきましょう。

②虫歯治療の場合

虫歯は当然取り切らなければ再発します。ただ、自分の口の中でどのような治療が行われているかわかりませんので、当院ではいつも大型モニターに映して一緒に確認してもらっています。しかし、見えにくいところは拡大視野でないと本当に虫歯がとれているか分からないのが現状です。ですので、当院では虫歯を取り切るために拡大視野で治療をしています。
また、神経が保存できるかどうかはマイクロスコープの強拡大を使用して、本当に保存できるか、神経をとらないといけないかが確認できます。

左の画像ではなんだかよくわかりませんが、マイクロスコープだと虫歯になっているのが鮮明にわかります。

③抜歯の場合

抜歯の時に、小さな根っこが折れて残る場合があります。そんな時は折れた歯根を拡大視野で確認し、安全に抜歯を行います。
また、横になっている親知らずの抜歯は歯冠をカットしますがその時は大事な神経が近くにありますので、注意深く行うために拡大視野で行います。

④外科治療の場合

歯肉の移植や、歯根の露出を被覆する場合は絶対にマイクロスコープでないと満足いく結果になりません。それは、繊細な移植片を採取する作業、適切に縫い付ける作業ができないからです。
外科処置は切開後の縫合が大事なので、必ず拡大視野で行います。

⑤審美治療の場合

前歯にセラミックを被せる場合、歯を削る深さと厚みが適切でないと綺麗なセラミックのかぶせものになりません。形成量が大事なので必ず拡大視野で形成を行います。

⑥歯周治療の場合

タチの悪い歯石は、だいたいが歯茎の下に隠れていて見えません。ですから、拡大視野で見ることでわずかな歯石も見落とさずに除去できます。
また、ポケット内に膿が溜まっている時の洗浄も確実に行うことができます。

肉眼では少し汚れているな、という感じでもマイクロスコープで観察すれば歯肉の下にかなりの汚れが確認できます。

⑦根管治療の場合

神経の治療は非常に狭い部分で作業しますので拡大視野は必須です。特に上顎の大臼歯は4つ目の隠れた神経の部屋が多く、裸眼ではなかなか見つけられません。昔は4つ目の神経の部屋はたまにある、という感じでしたが、いまでは半分以上にあると言われています。これも拡大治療が一般的になるにつれ分かってきた事実かもしれません。

まとめ

歯科治療はとても繊細な作業です。裸眼でもある程度はできますが、拡大視野の方がより精密な治療ができるのであれば使うに越したことはありません。
歯科用ルーペであってもマイクロスコープであっても、拡大率に違いがあれど拡大治療には違いありませんので、当院ではこれからも精密治療を求めて拡大視野での治療を行なっていきます。

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