新井歯科クリニックBLOG
2023年07月10日
歯垢と歯石の違いとは?

よく使われる言葉である『歯垢』と『歯石』。実際のところどう違うかよくわからないという声を耳にします。今回はその違いを解説していきます

①歯垢とは

別名プラークと呼ばれる歯垢は細菌の集合体であり、歯垢1mgの中に1億個以上の細菌が潜んでいると言われています。歯とよく似た色をしているのでわかりにくいですが、爪でこするとすぐとれてくるのが特徴で、ネバネバしており独特のにおいがあります。
磨き残しがプラークになると思っている人がいますが、それは間違いです。プラークのネバネバは磨き残しではなく、磨き残しを栄養分として増殖した虫歯菌が生み出した物で、水に溶けにくい性質を持っています(不溶性グルカンという)

歯垢

そのため口をゆすいでも取れにくく、ブラッシングをして取り除く必要があります。
歯垢を放置すると、虫歯の原因になるだけでなく、歯茎の下の歯垢は歯周病のきっかけを作ります。

歯垢が残りやすい部位

歯垢が残りやすい部位は以下の4箇所です。

  • 歯間
  • 噛み合わせの溝部分
  • 歯と歯茎の境目
  • 歯が重なっている部分

歯垢は水に溶けにくいので、うがいだけでは落ちません。噛み合わせの溝部分は歯ブラシでまっすぐ前後に磨きましょう。歯と歯の間を磨くときは、細かく小刻みに歯ブラシを動かしましょう。1つの歯で10回〜20回くらい磨くのがおすすめです。

②歯石とは

停滞した歯垢と唾液中のカルシウムなどが結合した沈着物で石のように硬いのが特徴です。歯面に固着しているので、水でゆすぐだけで取れないのはもちろんブラッシングでも取れません。そのため歯石の除去には歯科医院に来ていただく必要があります。歯石の除去は簡単ですが、2ヶ月もあれば目で確認できるくらい付着する人もいるので、3ヶ月に1回の歯石除去が推奨されています。
歯石を放置すると歯茎の下に進行していき、やがて縁下歯石に変化して歯周病が進行していきます。

歯石

歯石は自分で取れる?歯石についての疑問に答えます

歯石がつきやすい場所

歯石が「つきやすい場所」は以下の3箇所です。

  • 下の前歯の裏側
  • 上の奥歯の表側
  • 出血している場所

歯石は歯垢が硬くなったものです。歯石がついてしまうと、歯磨きでは除去できないので、日頃からケアすることが大切です。歯垢の段階でしっかり磨きましょう。

まとめ

歯垢と歯石の共通点は『放置することで歯周組織にダメージを与える』ということであり、違いは『歯垢はブラッシングで除去できるが、歯石は歯科医院で除去する必要がある』ということです。どちらも歯周組織には敵ですので、積極的に取り除くようにしましょう。

守口市の新井歯科クリニックでは「痛くない歯医者」として、一般歯科に加え、小児歯科・矯正歯科・審美歯科・ホワイトニングを行っております。歯に関するお悩みがございましたらいつでもご相談下さい。

■関連記事
歯石とは?放置の危険性を詳しく解説します
歯の定期検診は受けた方がよいのか?その必要性をご紹介!

著者情報
院長 新井貴三(あらい たかみ)
新井歯科クリニック院長:新井貴三
弊院では「痛くない歯医者」として、一般歯科に加え、小児歯科・矯正歯科・審美歯科・ホワイトニングなど幅広く対応しております。歯医者が苦手な方のために匂いにまで注目した環境づくりを行っております。歯に関してお困りの方は是非守口市の新井歯科までご相談ください。
【経歴】
平成17年3月 広島大学 歯学部 卒
平成17年4月 小室歯科 天王寺ステーションビル診療所勤務(医長)
平成23年6月 小室歯科 天王寺ステーションビル診療所退職
平成23年8月 新井歯科クリニック開院
【所属学会】
iCEED
日本咬合育成研究会
ENー縁ーの会
日本口腔インプラント学会

よく使われる言葉である『歯垢』と『歯石』。実際のところどう違うかよくわからないという声を耳にします。今回はその違いを解説していきます

①歯垢とは

別名プラークと呼ばれる歯垢は細菌の集合体であり、歯垢1mgの中に1億個以上の細菌が潜んでいると言われています。歯とよく似た色をしているのでわかりにくいですが、爪でこするとすぐとれてくるのが特徴で、ネバネバしており独特のにおいがあります。
磨き残しがプラークになると思っている人がいますが、それは間違いです。プラークのネバネバは磨き残しではなく、磨き残しを栄養分として増殖した虫歯菌が生み出した物で、水に溶けにくい性質を持っています(不溶性グルカンという)

歯垢

そのため口をゆすいでも取れにくく、ブラッシングをして取り除く必要があります。
歯垢を放置すると、虫歯の原因になるだけでなく、歯茎の下の歯垢は歯周病のきっかけを作ります。

歯垢が残りやすい部位

歯垢が残りやすい部位は以下の4箇所です。

  • 歯間
  • 噛み合わせの溝部分
  • 歯と歯茎の境目
  • 歯が重なっている部分

歯垢は水に溶けにくいので、うがいだけでは落ちません。噛み合わせの溝部分は歯ブラシでまっすぐ前後に磨きましょう。歯と歯の間を磨くときは、細かく小刻みに歯ブラシを動かしましょう。1つの歯で10回〜20回くらい磨くのがおすすめです。

②歯石とは

停滞した歯垢と唾液中のカルシウムなどが結合した沈着物で石のように硬いのが特徴です。歯面に固着しているので、水でゆすぐだけで取れないのはもちろんブラッシングでも取れません。そのため歯石の除去には歯科医院に来ていただく必要があります。歯石の除去は簡単ですが、2ヶ月もあれば目で確認できるくらい付着する人もいるので、3ヶ月に1回の歯石除去が推奨されています。
歯石を放置すると歯茎の下に進行していき、やがて縁下歯石に変化して歯周病が進行していきます。

歯石

歯石は自分で取れる?歯石についての疑問に答えます

歯石がつきやすい場所

歯石が「つきやすい場所」は以下の3箇所です。

  • 下の前歯の裏側
  • 上の奥歯の表側
  • 出血している場所

歯石は歯垢が硬くなったものです。歯石がついてしまうと、歯磨きでは除去できないので、日頃からケアすることが大切です。歯垢の段階でしっかり磨きましょう。

まとめ

歯垢と歯石の共通点は『放置することで歯周組織にダメージを与える』ということであり、違いは『歯垢はブラッシングで除去できるが、歯石は歯科医院で除去する必要がある』ということです。どちらも歯周組織には敵ですので、積極的に取り除くようにしましょう。

守口市の新井歯科クリニックでは「痛くない歯医者」として、一般歯科に加え、小児歯科・矯正歯科・審美歯科・ホワイトニングを行っております。歯に関するお悩みがございましたらいつでもご相談下さい。

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著者情報
院長 新井貴三(あらい たかみ)
新井歯科クリニック院長:新井貴三
弊院では「痛くない歯医者」として、一般歯科に加え、小児歯科・矯正歯科・審美歯科・ホワイトニングなど幅広く対応しております。歯医者が苦手な方のために匂いにまで注目した環境づくりを行っております。歯に関してお困りの方は是非守口市の新井歯科までご相談ください。
【経歴】
平成17年3月 広島大学 歯学部 卒
平成17年4月 小室歯科 天王寺ステーションビル診療所勤務(医長)
平成23年6月 小室歯科 天王寺ステーションビル診療所退職
平成23年8月 新井歯科クリニック開院
【所属学会】
iCEED
日本咬合育成研究会
ENー縁ーの会
日本口腔インプラント学会
TEL
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