新井歯科クリニックBLOG
2023年04月24日
歯の色が変わる原因は?変色した歯の対処法も解説

歯の変色には様々な要因があります。今回は変色の原因を解説することで、ご自身の変色の原因がどこからきているのかを知るきっかけになればと思います。

歯の変色の原因

歯の変色の原因は主に先天的な原因と後天的な原因に分けられます。それぞれ解説していきます。

先天的な原因2つ

①形成不全(白濁)

萌出した歯の色がおかしい、ということはたまにあります。これは歯の外表面を覆っているエナメル質がうまくできないことにより起こる現象です。形成不全が少ないと表面の白濁で済みますが、重度の形成不全の場合は内面の象牙質が見えて黄色味がかった暗い色になることがあります。

②薬剤によるのも(テトラサイクリン)

幼少期にテトラサイクリン系の抗生物質を服用しているとおきる変色です。これはひと昔には多かったのですが、現在では認知されているため若い方にはほとんどありません。

後天的な原因

外来生沈着物

③ステイン
たばこのヤニや、お茶や紅茶など外来性の沈着物が歯の表面につく現象です。黒い模様のような色がつきます。

④歯石
唾液腺からでる唾液のカルシウムを利用して歯に沈着する石のような固いものを歯石と呼びます。主に下の前歯の裏側につき、クリーム色をしています。歯茎の下にまで進行していると黒い色になり病原性が増してくるので注意が必要です。

内部変色

⑤虫歯
虫歯菌の出す酸で歯が溶けると虫歯になり黒くなります。

⑥神経が死んでいる(失活)
虫歯や打撲により神経が死ぬと、歯の色が暗くなっていきます。

⑦加齢
加齢により内部の象牙質が変色して少しずつ歯の色が暗くなります。

⑧修復物の変色
レジンというプラスチックが変色して暗い色になることがあります。金属のイオンが溶け出して歯の周囲が暗くなることもあります。

変色した歯の対処法とは?

①形成不全

形成不全は虫歯ではなく治療の必要はありませんが、審美的に気になるようでしたらラミネートベニア、というセラミックの薄いシートを貼る治療法があります。これは歯をほとんど削らないのでよい治療法と言えるでしょう。

治療前:切端に形成不全ありラミネート治療治療をしました。

②薬剤によるもの

薬剤性の場合はホワイトニングが有効です。重度の場合は綺麗な白とはいきませんが、ある程度の改善は可能です

ホームホワイトニングを3回繰り返しました

③ステイン・歯石

これは衛生士によるクリーニングと紙面清掃により綺麗になります。1度の来院でかなり改善が可能です。

④虫歯・修復物の変色

治療により治りますが、審美的な改善を試みるならセラミック治療をお勧めいたします。

金属をセラミックで治療しています。

⑤神経が死んでいる

これはウォーキングブリーチというホワイトニングで改善可能です。特殊な薬剤をいれて1〜2週間待つだけで改善できるお手軽な手法です

⑥加齢

あえて治療は必要ありませんが、ホワイトニングやセラミック補綴できれいな歯を手に入れることは可能です。

まとめ

歯の変色には色々な原因がありますので、まずは何が原因なのかを見極めてから、治療に入るようにしてください。わからない場合はぜひ歯科医師にご相談ください。

ホワイトニングの診療料はこちら

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ホームホワイトニング後に歯がしみる?原因と対処法を解説
歯科医が教える歯磨き粉選びのポイントを紹介

歯の変色には様々な要因があります。今回は変色の原因を解説することで、ご自身の変色の原因がどこからきているのかを知るきっかけになればと思います。

歯の変色の原因

歯の変色の原因は主に先天的な原因と後天的な原因に分けられます。それぞれ解説していきます。

先天的な原因2つ

①形成不全(白濁)

萌出した歯の色がおかしい、ということはたまにあります。これは歯の外表面を覆っているエナメル質がうまくできないことにより起こる現象です。形成不全が少ないと表面の白濁で済みますが、重度の形成不全の場合は内面の象牙質が見えて黄色味がかった暗い色になることがあります。

②薬剤によるのも(テトラサイクリン)

幼少期にテトラサイクリン系の抗生物質を服用しているとおきる変色です。これはひと昔には多かったのですが、現在では認知されているため若い方にはほとんどありません。

後天的な原因

外来生沈着物

③ステイン
たばこのヤニや、お茶や紅茶など外来性の沈着物が歯の表面につく現象です。黒い模様のような色がつきます。

④歯石
唾液腺からでる唾液のカルシウムを利用して歯に沈着する石のような固いものを歯石と呼びます。主に下の前歯の裏側につき、クリーム色をしています。歯茎の下にまで進行していると黒い色になり病原性が増してくるので注意が必要です。

内部変色

⑤虫歯
虫歯菌の出す酸で歯が溶けると虫歯になり黒くなります。

⑥神経が死んでいる(失活)
虫歯や打撲により神経が死ぬと、歯の色が暗くなっていきます。

⑦加齢
加齢により内部の象牙質が変色して少しずつ歯の色が暗くなります。

⑧修復物の変色
レジンというプラスチックが変色して暗い色になることがあります。金属のイオンが溶け出して歯の周囲が暗くなることもあります。

変色した歯の対処法とは?

①形成不全

形成不全は虫歯ではなく治療の必要はありませんが、審美的に気になるようでしたらラミネートベニア、というセラミックの薄いシートを貼る治療法があります。これは歯をほとんど削らないのでよい治療法と言えるでしょう。

治療前:切端に形成不全ありラミネート治療治療をしました。

②薬剤によるもの

薬剤性の場合はホワイトニングが有効です。重度の場合は綺麗な白とはいきませんが、ある程度の改善は可能です

ホームホワイトニングを3回繰り返しました

③ステイン・歯石

これは衛生士によるクリーニングと紙面清掃により綺麗になります。1度の来院でかなり改善が可能です。

④虫歯・修復物の変色

治療により治りますが、審美的な改善を試みるならセラミック治療をお勧めいたします。

金属をセラミックで治療しています。

⑤神経が死んでいる

これはウォーキングブリーチというホワイトニングで改善可能です。特殊な薬剤をいれて1〜2週間待つだけで改善できるお手軽な手法です

⑥加齢

あえて治療は必要ありませんが、ホワイトニングやセラミック補綴できれいな歯を手に入れることは可能です。

まとめ

歯の変色には色々な原因がありますので、まずは何が原因なのかを見極めてから、治療に入るようにしてください。わからない場合はぜひ歯科医師にご相談ください。

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