- 2022年05月10日
- ホームホワイトニング後に歯がしみる?原因と対処法を解説
家で行うホームホワイトニングも、歯科医院で行うオフィスホワイトニングも多少の知覚過敏が発生します。
今回は、このホワイトニングによる知覚過敏の原因と対処法について解説していきます。
①ホワイトニング後に歯がしみる原因
ホワイトニングは薬剤が歯の表面から内部に浸透していくことで効果を発揮します。この時、歯の表面のエナメル質に薬剤の通り道を作るので薬剤が入り込めるのですが、これは冷たいものなどの刺激も通してしまうのでしみる原因となります。なお、通り道ができたエナメル質は、唾液中のミネラルなどにより1日ほどで修復されるので問題ありません。
しみる人もいますが、あまりしみない人もいます。それはエナメル質の質と量も関係しています。
そもそもエナメル質には神経が通っていないため、刺激があっても痛みを感じることはありません。
このエナメル質が元々薄い人は歯がしみやすく、エナメル質が厚くても亀裂(クラック)が入っている方の場合、同様に歯がしみやすいと言えます。細かいことは診察しないとわからないため、まずはご相談ください。
また、歯茎が下がって根が露出している場合も当然しみます。この場合しみているのはエナメル質ではなく露出している象牙質になるので自己修復はありません。
②知覚過敏の予防方法
ホワイトニングを行うと、程度の差はあれ必ず知覚過敏を経験します。これを予防するには、まずはホワイトニングトレーの装着時間を少なくしていきましょう。歯科医師から指示された時間の装着でしみる場合は、装着時間を半分にしてみて、大丈夫なら少しずつ伸ばすことも効果的です。
また、根本的な問題であるエナメル質の厚みやクラックは解決できませんが、歯根の露出によるしみは改善できます。
歯根露出の一番良い治療は、露出した原因を除去したあと歯根を歯肉で被覆する外科処置が望ましいですが、できない場合はせめて薬剤や修復物で露出している根面を被覆してしみを抑えてからホワイトニングをしましょう。
ホワイトニングを施術する前にしておくことについてはこちらで詳しく解説しています
![]() |
⇒ | ![]() |
術前 | 根面被覆後 |
歯根露出が多く、このままでは知覚過敏が出るので根面被覆術を行いました。
ここまですると安全にホワイトニングが可能です。
③歯がしみる時の対処法
どうしてもしみが強い場合は知覚過敏用の歯磨き粉をホワイトニングトレーに入れて、睡眠中に装着すればかなり改善されます。また、しみが強い場合亜は1日休んでみるのも効果的です。ただし、①でも述べたように薬剤の通り道を知覚過敏の歯磨き粉が封鎖することになるので、ホワイトニングの効果は減弱されてしまうので注意が必要です。
まとめ
ホワイトニングを行うと少なからず知覚過敏を体験します。我慢できる範囲であれば、薬剤の浸透と効果を上げるために使い続けることもよいですが、どうしてもしんどい場合は使用時間を減らしたり、1日休憩することも考えて継続的にホワイトニングを行いましょう
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今回は、このホワイトニングによる知覚過敏の原因と対処法について解説していきます。
①ホワイトニング後に歯がしみる原因
ホワイトニングは薬剤が歯の表面から内部に浸透していくことで効果を発揮します。この時、歯の表面のエナメル質に薬剤の通り道を作るので薬剤が入り込めるのですが、これは冷たいものなどの刺激も通してしまうのでしみる原因となります。なお、通り道ができたエナメル質は、唾液中のミネラルなどにより1日ほどで修復されるので問題ありません。
しみる人もいますが、あまりしみない人もいます。それはエナメル質の質と量も関係しています。
そもそもエナメル質には神経が通っていないため、刺激があっても痛みを感じることはありません。
このエナメル質が元々薄い人は歯がしみやすく、エナメル質が厚くても亀裂(クラック)が入っている方の場合、同様に歯がしみやすいと言えます。細かいことは診察しないとわからないため、まずはご相談ください。
また、歯茎が下がって根が露出している場合も当然しみます。この場合しみているのはエナメル質ではなく露出している象牙質になるので自己修復はありません。
②知覚過敏の予防方法
ホワイトニングを行うと、程度の差はあれ必ず知覚過敏を経験します。これを予防するには、まずはホワイトニングトレーの装着時間を少なくしていきましょう。歯科医師から指示された時間の装着でしみる場合は、装着時間を半分にしてみて、大丈夫なら少しずつ伸ばすことも効果的です。
また、根本的な問題であるエナメル質の厚みやクラックは解決できませんが、歯根の露出によるしみは改善できます。
歯根露出の一番良い治療は、露出した原因を除去したあと歯根を歯肉で被覆する外科処置が望ましいですが、できない場合はせめて薬剤や修復物で露出している根面を被覆してしみを抑えてからホワイトニングをしましょう。
ホワイトニングを施術する前にしておくことについてはこちらで詳しく解説しています
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術前 | 根面被覆後 |
歯根露出が多く、このままでは知覚過敏が出るので根面被覆術を行いました。
ここまですると安全にホワイトニングが可能です。
③歯がしみる時の対処法
どうしてもしみが強い場合は知覚過敏用の歯磨き粉をホワイトニングトレーに入れて、睡眠中に装着すればかなり改善されます。また、しみが強い場合亜は1日休んでみるのも効果的です。ただし、①でも述べたように薬剤の通り道を知覚過敏の歯磨き粉が封鎖することになるので、ホワイトニングの効果は減弱されてしまうので注意が必要です。
まとめ
ホワイトニングを行うと少なからず知覚過敏を体験します。我慢できる範囲であれば、薬剤の浸透と効果を上げるために使い続けることもよいですが、どうしてもしんどい場合は使用時間を減らしたり、1日休憩することも考えて継続的にホワイトニングを行いましょう
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