新井歯科クリニックBLOG
2025年12月15日
マウスピース矯正中に『浮き』が出る原因と対処法を解説

当院ではマウスピースを利用した矯正はすべてインビザラインを使用しています。治療経験の中でも “マウスピースの浮き” は比較的よく相談いただくお悩みの一つです。
この記事では、マウスピースの浮きが起こる原因・放置するとどうなるか・改善方法をわかりやすく解説します。

マウスピース矯正中に浮きが出る主な4つの原因

マウスピースの矯正は約1週間で新しいマウスピースに交換します。最初の10枚くらいはフィットもよく、浮き上がることはあまりありません。もし治療の初期から浮いてしまう場合は以下のことが考えられます。

アタッチメントが取れた

アタッチメントとは、歯を動かしやすくするために歯につける白い突起物です。ここに力をかけて他の歯を動かすのですが、アタッチメントがはずれることによって力がかからずマウスピースがフィットしないことがあります。

マウスピースを交換して1日目

交換したばかりだとまだ歯牙の移動がないためマウスピースがなじまず浮くことがあります。この場合は様子をみることで自然と改善することがあります。

歯が計画通りに動いていない

これは20枚を過ぎたあたりから起こり得ることです。少しのずれが大きくなっていくので、フィットが甘くなることがあります。

マウスピースの使用時間が守れていない

1日の使用時間が20時間以下であったり、毎日できていない場合は歯牙の移動が計画通りに進んでいないのでマウスピースがうまくフィットできません。

マウスピースの「浮き」を放置するリスク

浮いたままマウスピースを交換していくと、どんどん計画からズレていきます。ズレを放置すると動いている歯と動いていない歯がでてくるのでバランスが悪くなります。浮きを感じ始めても、まれに次のマウスピースで収まることはありますが、交換しても浮きを感じる場合は改善不可能です。新しい計画を練り直す方が良いので歯科医師に相談の上追加のスキャンを行うことが望ましいです。

マウスピースを浮かせないための対処法

ここでは、原因別に最適な対処法をご紹介します。

アタッチメントが取れている場合

アタッチメントを再度つけ直す必要があります。かかりつけの歯科医院へご連絡ください。

交換直後の場合

3日ほど安定するのを待ちましょう。それでも改善しない場合は最初からフィットしていない可能性があります。チューイーという噛んで沈める綿のようなものを渡していますので、それを数分噛むことでしっかり沈めてください。

歯の動きが計画からズレている場合

現在の歯並びを再スキャンし、新しいマウスピース(矯正用アライナー)を作成してください。

装着時間不足の場合

矯正用マウスピースは1日22時間つけることが理想ですが、最低でも20時間装着して下さい。これは食事以外必ずつけるという意味です。この使用時間が守られていることが前提で初めて歯の移動が起きます。装着時間以外の問題として、前述しましたが最初から沈み込んでいない場合があります。しっかり沈んでいるように見えても、少しの浮きが残っていることがよくあります。だからこそチューイーを数分しっかり噛むことは意外に重要です。

まとめ

矯正時のマウスピースの浮き上がりは放置することで大きな問題を引き起こす可能性がります。浮き始めたと思ったら、まずはチューイーを長めに使ってしっかり沈める習慣をつけましょう。それでも2枚以上続く場合はかかりつけの歯科医師に相談するほうがよいでしょう。

守口市の新井歯科クリニックでは、インビザラインを用いた精密なマウスピース矯正を行っており、3Dスキャンによる正確な診断と、患者さまに合わせた計画で治療を進めています。マウスピース矯正に不安がある方は、ぜひ一度ご相談ください。

新井歯科クリニックのマウスピース矯正治療はこちら

著者情報
院長 新井貴三(あらい たかみ)
新井歯科クリニック院長:新井貴三
弊院では「痛くない歯医者」として、一般歯科に加え、小児歯科・矯正歯科・審美歯科・ホワイトニングなど幅広く対応しております。歯医者が苦手な方のために匂いにまで注目した環境づくりを行っております。歯に関してお困りの方は是非守口市の新井歯科までご相談ください。
【経歴】
平成17年3月 広島大学 歯学部 卒
平成17年4月 小室歯科 天王寺ステーションビル診療所勤務(医長)
平成23年6月 小室歯科 天王寺ステーションビル診療所退職
平成23年8月 新井歯科クリニック開院
【所属学会】
iCEED
日本咬合育成研究会
ENー縁ーの会
日本口腔インプラント学会

当院ではマウスピースを利用した矯正はすべてインビザラインを使用しています。治療経験の中でも “マウスピースの浮き” は比較的よく相談いただくお悩みの一つです。
この記事では、マウスピースの浮きが起こる原因・放置するとどうなるか・改善方法をわかりやすく解説します。

マウスピース矯正中に浮きが出る主な4つの原因

マウスピースの矯正は約1週間で新しいマウスピースに交換します。最初の10枚くらいはフィットもよく、浮き上がることはあまりありません。もし治療の初期から浮いてしまう場合は以下のことが考えられます。

アタッチメントが取れた

アタッチメントとは、歯を動かしやすくするために歯につける白い突起物です。ここに力をかけて他の歯を動かすのですが、アタッチメントがはずれることによって力がかからずマウスピースがフィットしないことがあります。

マウスピースを交換して1日目

交換したばかりだとまだ歯牙の移動がないためマウスピースがなじまず浮くことがあります。この場合は様子をみることで自然と改善することがあります。

歯が計画通りに動いていない

これは20枚を過ぎたあたりから起こり得ることです。少しのずれが大きくなっていくので、フィットが甘くなることがあります。

マウスピースの使用時間が守れていない

1日の使用時間が20時間以下であったり、毎日できていない場合は歯牙の移動が計画通りに進んでいないのでマウスピースがうまくフィットできません。

マウスピースの「浮き」を放置するリスク

浮いたままマウスピースを交換していくと、どんどん計画からズレていきます。ズレを放置すると動いている歯と動いていない歯がでてくるのでバランスが悪くなります。浮きを感じ始めても、まれに次のマウスピースで収まることはありますが、交換しても浮きを感じる場合は改善不可能です。新しい計画を練り直す方が良いので歯科医師に相談の上追加のスキャンを行うことが望ましいです。

マウスピースを浮かせないための対処法

ここでは、原因別に最適な対処法をご紹介します。

アタッチメントが取れている場合

アタッチメントを再度つけ直す必要があります。かかりつけの歯科医院へご連絡ください。

交換直後の場合

3日ほど安定するのを待ちましょう。それでも改善しない場合は最初からフィットしていない可能性があります。チューイーという噛んで沈める綿のようなものを渡していますので、それを数分噛むことでしっかり沈めてください。

歯の動きが計画からズレている場合

現在の歯並びを再スキャンし、新しいマウスピース(矯正用アライナー)を作成してください。

装着時間不足の場合

矯正用マウスピースは1日22時間つけることが理想ですが、最低でも20時間装着して下さい。これは食事以外必ずつけるという意味です。この使用時間が守られていることが前提で初めて歯の移動が起きます。装着時間以外の問題として、前述しましたが最初から沈み込んでいない場合があります。しっかり沈んでいるように見えても、少しの浮きが残っていることがよくあります。だからこそチューイーを数分しっかり噛むことは意外に重要です。

まとめ

矯正時のマウスピースの浮き上がりは放置することで大きな問題を引き起こす可能性がります。浮き始めたと思ったら、まずはチューイーを長めに使ってしっかり沈める習慣をつけましょう。それでも2枚以上続く場合はかかりつけの歯科医師に相談するほうがよいでしょう。

守口市の新井歯科クリニックでは、インビザラインを用いた精密なマウスピース矯正を行っており、3Dスキャンによる正確な診断と、患者さまに合わせた計画で治療を進めています。マウスピース矯正に不安がある方は、ぜひ一度ご相談ください。

新井歯科クリニックのマウスピース矯正治療はこちら

著者情報
院長 新井貴三(あらい たかみ)
新井歯科クリニック院長:新井貴三
弊院では「痛くない歯医者」として、一般歯科に加え、小児歯科・矯正歯科・審美歯科・ホワイトニングなど幅広く対応しております。歯医者が苦手な方のために匂いにまで注目した環境づくりを行っております。歯に関してお困りの方は是非守口市の新井歯科までご相談ください。
【経歴】
平成17年3月 広島大学 歯学部 卒
平成17年4月 小室歯科 天王寺ステーションビル診療所勤務(医長)
平成23年6月 小室歯科 天王寺ステーションビル診療所退職
平成23年8月 新井歯科クリニック開院
【所属学会】
iCEED
日本咬合育成研究会
ENー縁ーの会
日本口腔インプラント学会
TEL
ページトップへ
ページトップへ