マウスピース矯正で受け口（反対咬合）はどこまで治せる？できる症例、できない症例詳しく解説

新井歯科クリニックBLOG

2023年11月22日: マウスピース矯正で受け口（反対咬合）はどこまで治せる？できる症例、できない症例詳しく解説

前回は出っ歯に対してマウスピースでの部分矯正（インビザライン）でどこまで治療できるかを解説しました。今回はその反対である受け口についての解説です

受け口(反対咬合)とは？

受け口とは、下の歯が上の歯よりも前に突き出ている状態のことで、「反対咬合」とも呼びます。
通常の噛み合わせでは上の歯が下の歯を覆いますが、受け口の場合はその逆となります。そのため、受け口が生じると、食べ物を噛む際に難しさが生じ、また話し方にも不具合を引き起こす可能性があります。

受け口（反対咬合）になる原因

受け口（反対咬合）は以下の原因で生じます。

生まれつき下あごが出ている
下あごの骨が通常よりも過度に発達している
下あごの骨が通常よりも過度に発達している
上あごの骨が正常に発達していない
上の歯が通常よりも内側に生えている
下の歯が通常よりも外側に生えている
下あごを前に出すといった不良な習慣がある

マウスピース矯正で受け口が治せる症例

軽度の受け口（反対咬合）ならマウスピース矯正での部分矯正で簡単に改善可能です。
症例を見てみましょう

マウスピース矯正で受け口が治せる症例

このケースは右上の前歯以外受け口で相談に来られました。正中もずれています。
しかし軽度の反対咬合のためマウスピースの部分矯正で半年以内に終了しました

マウスピース矯正後のイメージ

術後です。受け口が改善されています

矯正後口元のイメージ

口元の写真でみるとよくわかると思います

マウスピース矯正ができない症例

では重度の反対咬合の場合はどうでしょうか。
軽度か重度かは前後的な異常だけでなく、上下的な異常（どれくらい前歯が隠れているか）も重要になります

オーバージェットオーバーバイト

画像オーバージェットオーバーバイト

図の様に前歯がかなり隠れる場合（被蓋が大きいと言います）、マウスピースだけでは改善が難しいと予想されます。また、骨格的に大きな差がある場合も部分矯正では治療できません。

骨格的に大きな差がある場合

左のような症例は、上の前歯が半分ほど隠れていますので
部分矯正では改善不可能となります。

受け口の矯正の費用相場

費用は出っ歯の場合と同様でマウスピースを使用した矯正だと４９万５千円となります。なお、ワイヤーでの部分矯正は反対咬合の治療には向きませんので使用しません。
ワイヤーは歯を引くのは得意ですが前に出すのは不向きなためです。

まとめ

受け口、つまり反対咬合の治療にマウスピースを用いた部分矯正は可能ですが、上の前歯が隠れる様な重度の反対咬合や骨格的な反対咬合には適応できません。
当院ではマウスピースを使用して矯正を行なっております。すべての患者さまにお口に中の写真やレントゲン写真を目の前の大画面で説明しますので、「何をされるかわからない」という心配もありません。
軽度の受け口には大変効果のでる治療ですのでお悩みの方はぜひご相談ください。

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