平成17年3月 広島大学 歯学部 卒
平成17年4月 小室歯科 天王寺ステーションビル診療所勤務(医長)
平成23年6月 小室歯科 天王寺ステーションビル診療所退職
平成23年8月 新井歯科クリニック開院
iCEED
日本咬合育成研究会
ENー縁ーの会
日本口腔インプラント学会
前回は、歯磨き粉選びのポイントをご紹介しましたが、今回は特にフッ素の効果に焦点をあてながらブラッシングの方法まで解説していきます。
歯にフッ素を取り込ませると、歯の表面のエナメル質が変化し、より強くなります。強くなるとどうなるかというと、虫歯に対して抵抗性がうまれ、虫歯になりにくくなることがわかっています。また、より高濃度であれば歯面に付着したフッ素が少しずつフッ素を放出し続けるため、より長くフッ素の効果が得られることがあります。
最近、日本では歯磨き粉に含有しているフッ素濃度の上限が上がり、1450ppmのフッ素濃度でも販売できるようになりました。実は国際標準化基準でフッ素濃度の上限は1500ppmと決められているため、日本はやっと追いついたことになります。オックスフォード大学の研究では、500ppmの上昇で予防効果が6%上昇すると言われているため、上限の上昇はとても意味のあることだと言えます。
また、新井歯科クリニックで小児に対してフッ素塗布をする場合のフッ素濃度は9000ppmのものを使用しています。これは歯科医院だからこそできることですが、歯磨き粉となにが違うのでしょうか?答えは、濃度が高くなると歯面に多量に取り込まれ、前述したように徐々にフッ素を放出してより効果をだすことが可能です。だから、日々のブラッシングでフッ素を取り込むだけでなく、3ヶ月に1回の感覚で歯科医院にて高濃度のフッ素を塗布してあげることが一番の虫歯予防になると言えます。ちなみに9000ppmのフッ素塗布は小児には有効ですが、大人にはあまり効果はありません。なぜならエナメル質が完成しているのでそれ以上フッ素の取り込みが期待できないからです。
フッ素の取り込みを最大限に利用するにはブラッシングの方法にも注意が必要です。ポイントは量と回数と時間です。
歯磨き粉の量は、みなさんが思っているより多い量が必要です。どれくらいかというと、歯ブラシの3分の2ほど磨き粉をのせるのが理想です。量が少ないと、ブラシング中の唾液ですぐ濃度が薄くなり、効果が減弱するからです。特に日本人は量が少ないと言われていますので、たっぷり歯磨き粉をつけてブラッシングを行いましょう。
回数は、アメリカの疫学調査では1日2回は必要とのことでしたので、せめて朝と就寝前は歯磨きをして、むし歯を予防しましょう。
時間は、だらだらブラッシングをしてもフッ素濃度が低下していきますので、2〜3分が理想です。それ以上のブラッシングは機械的にプラークを取るには有効ですが、フッ素の効果という点では意味はありません。また、磨いた後口を濯ぐのは1回で充分です。これも濃度を下げない工夫の一つです。
フッ素の効果を高めるには濃度が非常に大事です。濃度を下げないブラッシングをするために、歯磨き粉の量とブラッシングの時間、口を濯ぐ回数も考慮にいれましょう。また、子供には3ヶ月に1回ほど歯科医院でフッ素塗布をすることも虫歯予防にとって重要ですので、定期検診をしてフッ素を取り込んでいきましょう。
当院の予防歯科について
前回は、歯磨き粉選びのポイントをご紹介しましたが、今回は特にフッ素の効果に焦点をあてながらブラッシングの方法まで解説していきます。
歯にフッ素を取り込ませると、歯の表面のエナメル質が変化し、より強くなります。強くなるとどうなるかというと、虫歯に対して抵抗性がうまれ、虫歯になりにくくなることがわかっています。また、より高濃度であれば歯面に付着したフッ素が少しずつフッ素を放出し続けるため、より長くフッ素の効果が得られることがあります。
最近、日本では歯磨き粉に含有しているフッ素濃度の上限が上がり、1450ppmのフッ素濃度でも販売できるようになりました。実は国際標準化基準でフッ素濃度の上限は1500ppmと決められているため、日本はやっと追いついたことになります。オックスフォード大学の研究では、500ppmの上昇で予防効果が6%上昇すると言われているため、上限の上昇はとても意味のあることだと言えます。
また、新井歯科クリニックで小児に対してフッ素塗布をする場合のフッ素濃度は9000ppmのものを使用しています。これは歯科医院だからこそできることですが、歯磨き粉となにが違うのでしょうか?答えは、濃度が高くなると歯面に多量に取り込まれ、前述したように徐々にフッ素を放出してより効果をだすことが可能です。だから、日々のブラッシングでフッ素を取り込むだけでなく、3ヶ月に1回の感覚で歯科医院にて高濃度のフッ素を塗布してあげることが一番の虫歯予防になると言えます。ちなみに9000ppmのフッ素塗布は小児には有効ですが、大人にはあまり効果はありません。なぜならエナメル質が完成しているのでそれ以上フッ素の取り込みが期待できないからです。
フッ素の取り込みを最大限に利用するにはブラッシングの方法にも注意が必要です。ポイントは量と回数と時間です。
歯磨き粉の量は、みなさんが思っているより多い量が必要です。どれくらいかというと、歯ブラシの3分の2ほど磨き粉をのせるのが理想です。量が少ないと、ブラシング中の唾液ですぐ濃度が薄くなり、効果が減弱するからです。特に日本人は量が少ないと言われていますので、たっぷり歯磨き粉をつけてブラッシングを行いましょう。
回数は、アメリカの疫学調査では1日2回は必要とのことでしたので、せめて朝と就寝前は歯磨きをして、むし歯を予防しましょう。
時間は、だらだらブラッシングをしてもフッ素濃度が低下していきますので、2〜3分が理想です。それ以上のブラッシングは機械的にプラークを取るには有効ですが、フッ素の効果という点では意味はありません。また、磨いた後口を濯ぐのは1回で充分です。これも濃度を下げない工夫の一つです。
フッ素の効果を高めるには濃度が非常に大事です。濃度を下げないブラッシングをするために、歯磨き粉の量とブラッシングの時間、口を濯ぐ回数も考慮にいれましょう。また、子供には3ヶ月に1回ほど歯科医院でフッ素塗布をすることも虫歯予防にとって重要ですので、定期検診をしてフッ素を取り込んでいきましょう。
当院の予防歯科について